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冷凍倉庫・冷蔵倉庫の最適な温度とは? 温度管理の課題と解決策

共同配送で物流改善につながる理由とは?配送コストを削減した成功事例もご紹介
食品の物流において欠かせない冷凍倉庫や冷蔵倉庫の管理は、物流工程の中でも厳密な温度管理が求められる重要な工程です。今回は、冷凍倉庫や冷蔵倉庫の特徴や最適な温度、食品を保管する倉庫の温度管理の重要性と課題、解決策として効率的に温度管理を行う手段をご紹介します。

これから食品を配送する予定のある方や、温度管理が必要な食品の物流を見直したいという方は、ぜひご覧ください。

冷凍倉庫と冷蔵倉庫とは?

共同配送とは?
まずは冷凍倉庫と冷蔵倉庫の概要を確認しておきましょう。

冷凍倉庫とは?

冷凍倉庫とは、冷凍での保管に適した冷凍食品、肉類や魚介類、アイスクリームなどを保管するのに最適化された倉庫です。

冷蔵倉庫とは?

冷蔵倉庫とは、冷蔵での保管に適した野菜や果物、肉類、乳製品、飲料などを保管するのに最適化された倉庫です。

冷凍倉庫・冷蔵倉庫の特徴

冷凍倉庫と冷蔵倉庫は、どちらも食品の保管によく利用されている倉庫で、食品物流において重要な役割を担っています。冷凍・冷蔵での保管に必要な温度を一定に保つことができるようになっています。

一般的な常温保存を行う倉庫に比べて、温度管理に必要なエアコンやドッグシェルター、温度を逃さない扉、冷凍倉庫内で対応する什器などを備えるのが特徴です。また、24時間体制で厳密な温度管理が求められます。

食品の他、医薬品などの保管にも利用されています。

冷凍倉庫・冷蔵倉庫の温度とは?

共同配送のメリット
冷凍倉庫と冷蔵倉庫は、それぞれ最適な温度が定められています。一般的な温度を確認しておきましょう。

冷凍倉庫

冷凍倉庫の温度は-18℃以下に保たれることが多く、「-20度~-50度」まで幅があります。

倉庫業法施行規則等運用方針による冷凍倉庫の温度帯区分では、次のようにF1級からF4級までランク分けされています。Fは「フローズン」を意味します。

F1級:-30℃を超え、-20℃以下のもの
F2級:-40℃を超え、-30℃以下のもの
F3級:-50℃を超え、-40℃以下のもの
F4級:-50℃以下のもの

保管する食品の例として、F1級は魚介類や肉類、F2級は調理用冷凍食品やアイスクリーム、F3級~F4級は冷凍マグロや魚介類などの保管に適しています。

冷蔵倉庫

冷蔵倉庫は一般的に「10℃~-18℃」の温度に保たれています。

倉庫業法施行規則等運用方針による冷蔵倉庫の温度帯区分では、次のようにC3級からC1級までランク分けされています。Cは「チルド」を意味します。

C3級 -2℃を超え、+10℃以下のもの
C2級 -10℃を超え、-2℃以下のもの
C1級 -20℃を超え、-10℃以下のもの

保管する食品の例として、C1級は魚介類や肉類、C2級は乳製品や肉類、C3級は米や穀類などが挙げられます。

冷凍・冷蔵倉庫の温度管理の重要性と課題

共同配送を成功させるポイント
倉庫の温度管理は、物流工程において非常に重要です。そのため荷主や運送会社にとって課題も多くあります。

温度管理の重要性

・倉庫の温度管理の目的な主に品質保持
冷凍・冷蔵倉庫などの厳密な温度管理が求められる倉庫では、温度管理によって貨物の変色や破損、品質低下、カビや害虫、細菌の発生などを防止することが求められます。食品の質低下は食品事故につながることから、消費者の安全を守るために絶対に避けなければなりません。

・消費者や取引先の信頼を大きく損なうリスク
消費者の安全が第一ですが、食品貨物の品質低下は、消費者や取引先の信頼を大きく損なうリスクもあります。

課題

・24時間体制の温度管理の必要性
冷凍・冷蔵倉庫の温度管理は、一時も怠ることが許されません。そのため、24時間体制で温度管理を行う必要があります。安定した24時間の稼働を実現するには、最適なリソース配分や効率化、技術の向上が求められます。

・賞味期限・消費期限管理の必要性
ただ温度や数量を管理していればよいものではありません。賞味期限や消費期限の管理も求められます。近年、問題視されている食品ロスの大きな要因として、賞味期限切れや消費期限切れが挙げられています。

・目が届きにくく作業環境が過酷
冷凍倉庫や冷蔵倉庫は、冷凍室や冷蔵室を利用するケースも多く、その場合は外側からは見えづらく目が届きにくいといえます。冷凍室のドアを開け閉めしたり、入退室したりする際にも、極寒環境で作業する必要があることから、それなりの準備も必要です。目が届きにくく作業環境が過酷である点は、多くの冷凍・冷蔵倉庫管理の課題となっています。

・人手不足
昨今進む人手不足は、物流業界においても同様に進んでいます。倉庫管理の人員も限られている中、特に冷凍倉庫や冷蔵倉庫は特殊な管理を要することから、より一層、人手不足が深刻です。いかに効率的に適切な管理を行うかが課題となっています。

凍倉庫・冷蔵倉庫の温度管理を効率的に行う手段

共同配送を成功させるポイント
冷凍倉庫・冷蔵倉庫の温度管理における課題を解決するには、効率的に行うことが求められます。そこで主な効率化の手段をご紹介します。

貨物ごとの保管条件を守る

食品貨物は、種類ごとに適切な温度が異なるため、保管条件に適切な温度が定められています。保管条件は温度だけでなく、湿度や直射日光と静電気の有無なども含まれます。特に温度と湿度は、倉庫内の場所によって変わることがあるため、厳密な管理が求められます。保管条件すべてを守ることは、管理の大前提です。保管条件の確認と徹底が効率化の第一歩といえるでしょう。

日々の温度と湿度の記録

温度と湿度は、時間ごとにチェックして記録する体制づくりが重要です。保管条件に定められている基準値内に収まっているかを確認するために必要です。また万が一、何らかの問題が発生した場合にしっかりと日々記録していれば、原因究明が容易にできます。日々の記録は、結果的に消費者や取引先、自社を守ることにつながります。

温湿度管理システムを用いる

人手不足が問題である場合、最適な温湿度になるよう、温湿度センサーを活用して空調や除湿機などを自動で制御する仕組みを作ることも一つの方法です。温湿度管理システムを用いてある程度、自動化することは省人化につながるのと同時に、より精密な温度管理を実現できます。

バックアップ体制を整えておく

冷凍・冷蔵倉庫は24時間365日の稼働が求められます。設備故障や停電などのトラブルが起きることを想定し、平時からバックアップ体制を備えておくことで、万全な対策を行うことができます。

配送拠点の立地を見直す

冷凍・冷蔵の食品貨物の物流を見直す方法もあります。できるだけ鮮度高く運ぶために、配送拠点の立地を見直したり、拠点を増やしたりすることが考えられます。万が一の災害やトラブルの際にも拠点が多いほうが早期復旧にもつながりやすくなるでしょう。

これらの冷凍倉庫・冷蔵倉庫の温度管理を効率的に行う手段について、自社で行うのが困難な場合は、食品物流を得意とする専門物流業者に委託する方法もあります。特に食品の温度帯管理を得意とする物流業者であれば、安心して任せることができるでしょう。

まとめ

冷凍倉庫と冷凍倉庫の温度や、温度管理の重要性、課題、解決策などをご紹介しました。食品物流を成功させるには、適切かつ厳密な温度管理が欠かせません。もしお困りの場合には、北王流通へお声がけください。

北王流通の食品共同配送サービスでは、常温・冷蔵・冷凍3温度帯対応の食品倉庫を備え、徹底した温度管理・衛生管理・賞味期限管理を行っております。冷凍・冷蔵倉庫では外気が入らないようドッグシェルターを設置し、常に温度をコンピュータ-で自動監視するなど、効率的な管理も心がけております。

関東圏において7つの食品物流センター・食品倉庫を擁し、10,000坪超の3温度帯保管キャパシティを有しております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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